2015/05/03 12:55

「ランプを購入するときには演色性をチェックしましょう・・・」と解説しているプロっぽい方がいます。


チェックできるに越したことはないのでしょうけど、

家電量販店で販売されている、国内メーカー製のLED電球などの外箱を見ても、

演色性(Ra)数値が表示されていることはまだ少なく、チェックするのは難しいです。


  * 高演色性を特徴アピールする一部のランプには、外箱に演色性(Ra)が表記されてます。


JISの照明基準総則では住宅用照明の演色性(Ra)を80以上にしましょうと推奨してますから、

国内メーカー製の住宅用ランプは、

自分自身で演色性のチェックはできなくても、一定レベルをクリアしていると見做してしまいましょう。


そんなこんなで、

一般の人にも感覚的にランプの特性の違いを把握しやすい、

ルーメン(光束)とか光色などに注意を向けることのほうが、

「現実的なランプ選択」のポイントになると思います。


(1)光の色をお部屋の使用シーンやテーマに合わせることを考えて、ランプ選択をしてみましょう。

  蛍光ランプで、よく使われる光色表現の「電球色」「白色」「昼白色」「昼光色」で、

  イメージを形作れば十分ではないでしょうか?


上の写真は、スペインのアンダルシア地方の白い村をテーマにした

当店によるインテリアリフォームプラン実施例ですが、

電球色ランプを使用すると、白い村のイメージが減ってしまう感じを受けます。

やはり、このリフォームプランでは、下側の昼光色のランプのほうが、イメージにしっくりとはまります。

 * 演色性の高い昼光色ランプを採用すると、

  点景の「鉢花の赤色」「ひまわりの黄色」がもっと映えてくるのでしょう。


(2)内装色となじみやすい光色かどうかで、ランプ選択するのも手です。

(1)のスペイン風プランとは逆に、電球色のランプがしっくりする和風のトイレ内装プラン実例です。

天井はグレー(黒、白、黄色の混色)、

壁紙は、腰上が和紙調のピンクベージュ、腰見切木材の茶色を挟んで、腰下がべんがら赤、

床は玄昌石風で濃い目のグレー、

これらの内装色のすべてに、黄・黄赤の要素が入ってますので、

白みや青白みかかった光色よりも、黄赤みのある電球色のほうが、なじみやすいです。


だいたい、こんな感じで、ランプ選択をすれば、大外れはないかと思います。

万一、ランプ選択を間違ってしまっても、ランプを交換すればいいだけですし、

いろいろ試してみましょう。

ただし、コーブ、コーニス照明などの間接照明(建築化照明)はランプ交換すら大変面倒なことも少なくなく、

間違い・失敗の苦痛が大きいので、計画段階からしっかりシミュレーションするほうがいいと思います。


   お問い合わせは、当店「家暮楽」(かぐら)へお願いします。

   TEL ; 050-3322-5275 (平日9~17時)

   オフィススタッフ不在の時は、お架け直しいただくか、

   当店のCONTACTページ https://thebase.in/inquiry/kagura-saleshop-jp の問合せフォームから

   お願いいたします。